ニュース

NEWS

プレスやメディア掲載情報

2021.03.29

PRESS RELEASE

コロナ患者に直接関わる業務従事の看護師6割が強いストレス

PDFはこちらから

【看護師の実態調査】

レバレジーズメディカルケア株式会社が運営する、看護業界に特化した人材サービス『看護のお仕事』(https://kango-oshigoto.jp/)は、看護師920人に「新型コロナウィルス感染症拡大を受けてのストレスに関する実態調査」を実施。同感染症拡大によりストレスを感じている看護師の割合とその理由が明らかになりました。

調査全文はこちらからご覧いただけます。
https://kango-oshigoto.jp/media/article/3378/

■調査結果サマリー

1.コロナ患者に直接関わる業務従事の有無に関わらず、看護師の9割超がストレスを感じている
2.施設形態別では病院の看護師が最も高く、約6割が強いストレス
3.コロナでストレスを感じる看護師の約3割が現職を辞めたい、退職意向の割合が最も高いのも病院
4.コロナで看護師がストレスを感じている理由

1.コロナ患者に直接関わる業務従事の有無に関わらず、看護師の9割超がストレスを感じている
看護師920名に新型コロナウィルス感染症拡大を受けてストレスを感じているか、を聞いたところ「強く感じる」46.1%、続いて「やや感じる」45.0%となり、合わせて9割超の高い割合を占める結果に。一方、「あまり感じない」「全く感じない」は1割足らずに留まりました。

コロナ患者に直接関わる業務への従事有無で分けると、同業務に従事する看護師の約6割(56.9%)がストレスを「強く感じる」と答え、「やや感じる」(36.8%)と合わせて93.7%に。一方、同業務に従事していない看護師についても、4割強(42.5%)が「強く感じる」と回答。「やや感じる」(47.6%)と合わせ、こちらも9割に上りました。

2.施設形態別では病院の看護師が最も高く、約6割が強いストレス
次に看護師の勤務先 施設形態別に見ると、ストレスを「強く感じる」「やや感じる」合わせた割合が最も高かったのが、病院の94.3%。「強く感じる」と答えた看護師が、約6割(55.6%)に上りました。続いて「強く感じる」「やや感じる」合わせた割合が高かったのは、介護施設(93.4%)、デイサービスなどの通所介護施設(90.6%)、訪問看護ステーション(90.0%)の順に。

同感染症患者を受け入れ、対応に追われる傾向にある病院で、強いストレスを感じている看護師の割合が最も高いことが判明。さらに主な利用者が高齢者で、施設内でクラスター感染防止など細心の注意を払うことを求められ続けている介護施設、デイサービスなどの通所介護施設、訪問看護ステーションでも、多くの看護師がストレスを感じている実態が明らかになりました。

3.コロナでストレスを感じる看護師の約3割が現職を辞めたい。退職意向の割合が最も高いのも病院
同感染症拡大を受けてストレスを「強く感じる」「やや感じる」と回答した看護師に、今後も今の職場で働こうと思うかを尋ねたところ、「いいえ」が27.9%。約3割が退職の意向を示しました。

勤務先の施設形態別に見ていくと、「いいえ」の割合が最も高かったのは病院で32.1%、続いて介護施設(30.3%)と、ストレスを感じている看護師の割合が高い施設形態が上位に並びました。

4.コロナで看護師がストレスを感じている理由
a.コロナ患者に直接関わる業務に従事している看護師の場合
{感染の恐れ}
・クラスター発生病院でのコロナ患者担当で、設備、資源が限られており、いつ感染するかわからない不安がある(40代 関東地方 <病院>回復期リハビリテーション 整形外科勤務)
・防御しながら業務しているが、私達に安全の保証はない(20代 九州地方 <病院>急性期勤務)
・妊婦でもコロナ患者を受け持たされる(30代  九州地方 <病院>急性期 整形外科勤務)
・自分が感染するのは仕事柄仕方ないと思う。しかし高齢の家族にうつしてしまったらと考えるとかなり心配(30代 東北地方 クリニック 内科勤務)

{業務量・内容の変化}
・ICUで普段から多忙の中、入院受け入れでのPPE(個人防護具)対応によりさらに忙しくなった(30代 関東地方 <病院>急性期 内科勤務)
・回復リハビリ病棟が急遽コロナ病棟へ。ただならぬ緊張感とこれまで感じたことのない不安を覚えながら、子どもと夫と約2週間離れ、官舎生活を送った。認知症で徘徊、異食、支離滅裂な言動の陽性患者を24時間、その場から離れず見ろと医師から言われ、休憩は5〜10分の1回のみで激務を行なっていた。かなり濃厚な関わりになってしまうため、いつ感染してもおかしくない不安と悲しみで数日間泣きながら仕事をしていた(30代 東北地方 <病院>回復期リハビリテーション勤務)

{防護服着用の大変さ}
・陰圧設備内での作業や防護服を長時間着用しての作業時には、息苦しさと閉塞感を感じる(40代 近畿地方 <病院>急性期勤務)
・ガウンなど防護服の配給がまだ薄く、1度着用したらなかなか脱げない。患者様の状態にもよるが、受け持ち1人で回すので大変。また、脱げないので水分もとれずトイレにも行けない。さらに防護服を長時間着ると、汗などでとても不快(20代 関東地方 <病院>急性期勤務)

{給与}
・コロナ患者を受け持ち自分が罹患するリスクを抱え、感染対策における業務は増しているが、賃金は変わらず、ボーナスは減少している(30代 中部地方 <病院>急性期勤務)
・コロナ流行後、病院は赤字経営らしく、危険手当等一切なし。ボーナス支払いもない。業務は格段に増えたのに人員・コスト削減のため一人で色々な業務をこなさなければならず、かなりのストレス(30代 関東地方 <病院>急性期勤務)

b.コロナ患者に直接関わる業務に従事していない看護師の場合
{感染予防、感染の恐れ}
・今まで以上、神経がすり減るくらいの消毒、衛生管理、掃除が必要(30代 九州地方 保育園勤務)
・環境整備、消毒、換気作業、家族と利用者が面会できないことを受けての物の受け渡しなど、業務が増えた。利用者もストレスを抱えていて当たられる(30代 中国地方 特別養護老人ホーム 勤務)
・受付から会計まで全ての空間が3密で、つねに緊張状態。マスク不足からスタッフは2回/週しかマスク交換できない(50代 関東地方 クリニック 整形外科勤務)

{業務量、業務内容の変化}
・ベッドが満床で、受け持ち患者数がつねに6人以上。緊急入院対応件数も増え、残業が増えた(20代 関東地方 <病院>急性期 外科勤務)
・つねにオンコール待機なので休まらない(30代 東北地方 公的機関勤務)
・一般病棟は市中型患者、コロナ予防の対応もしていて、人手不足で連日激務。コロナ病棟以上に忙しい。スタッフは精神的ストレスを抱え、体調不良者が出ている。この現状が理解されないこと、改善されないことがストレス(30代 関東地方<病院>急性期 整形外科勤務)

{コロナ病棟ができたことによる影響}
・コロナ病棟ばかり注目されるが、他病棟にその他の業務が集中していてかなりキツイ(30代 九州地方<病院>急性期 内科勤務)
・もともと救命病棟だったところをコロナ病棟にしたため、当科プラス救命の緊急入院が急増。病棟圧迫により他科の患者をみることも多くなり辛い(20代 近畿地方 <病院>急性期 整形外科勤務)

c.その他
・感染対策のリーダーシップを取れる人がいない。院長や事務長などトップの対応が曖昧だったり投げやりだったりして、納得いく対応や話し合いが行われない(30代 九州地方 <病院>急性期  整形外科勤務)
・(看護師だということで)バイ菌扱いされる(50代 近畿地方 <病院>回復期リハビリテーション勤務)
・同居中で介護の必要がある両親の宅配弁当を、医療従事者だと言う理由で断られた(50代 近畿地方 <病院>急性期 外科勤務)

■調査概要
調査方法:Webアンケート
調査期間:2021年2月17日~2021年3月4日
調査対象:『看護のお仕事』に登録する看護師 920名

看護のお仕事( https://kango-oshigoto.jp/
看護のお仕事は、2009年より開始した看護業界に特化した人材紹介・派遣サービスです。「職場のリアルがわかる転職」をモットーに、事業所訪問を通して収集した病院情報の提供や面接対策など手厚いフォロー体制で全国の看護師の転職を強力にサポート。看護師の長期就業を目指し、入職前後のフォローを担当する専任チームを設置しています。看護紹介は47都道府県、看護派遣は1都2府11県に対応し、月間ユーザー数は25万人にのぼります。

Leverages Group
社会の課題を解決し関係者全員の幸福を追求し続けることをミッションに、インターネットメディア・人材・システムエンジニアリング・M&A・不動産の領域で国や業界をまたいだ問題解決を行なっています。2005年に創業以来、黒字経営を継続し14年期目の2019年度は年商449億を突破しました。各分野のスペシャリストが集うオールインハウスの組織構成と、業界を絞らないポートフォリオ経営で、時代を代表するグローバル企業を目指します。

本社所在地: 〒150-6190 東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号渋谷スクランブルスクエア24/25階
代表取締役: 岩槻知秀
資本金  : 5,000万円
設立   : 2005年4月
事業内容 :自社メディア事業、人材関連事業、システムエンジニアリング事業、M&Aコンサルティング事業、ASP/SaaS/クラウド関連事業

本リリースに関する報道関係のお問い合わせ
レバレジーズ株式会社 広報部
TEL:03-5774-1632   MAIL: pr@leverages.jp

NEWS ALL