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<調査サマリー>
1.エンジニア就活生、企業選びで最も重要視するのは「職場の雰囲気」
2.最も妥協できる企業選びの条件は「ネームバリュー」
3.エンジニア志望学生の6割以上が、挑戦よりも安定を重視
4.就活開始時、最も困ったことは「自分に本当にマッチする企業の見分け方が分からない」
①エンジニア就活生、企業選びで最も重要視するのは「職場の雰囲気」
エンジニアとして、就職活動時に最も重要視する企業選びの軸は「職場の雰囲気(41.2%)」となりました。次いで、「給与(34.0%)」「事業内容(33.4%)」「業務内容(31.8%)」と続きます。※複数回答
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、リモートワークや授業のオンライン化が進む一方で、エンジニアを目指す就活生にとって、一緒に働く人や会社のカルチャーが分かる職場の雰囲気は、企業を選ぶ上で重要なポイントのようです。
新卒入社1年目から5年目の社会人エンジニアに実施したアンケート調査*1では、新卒での就職活動時に最も重要視する企業選びの軸は「事業内容(36.9%)」、次いで「給与(35.0%)」でした。働き方改革の推進や新型コロナウイルス感染拡大の影響により、働き方が大きく見直されたことで、会社で「何をするか」よりも「どのような人や環境で働くか」を重要視する傾向に変化しているのではないでしょうか。
印象の良かった企業や、選考を受けたいと思う企業の共通点で最も多かったのは、「社風が良い(52.3%)」でした。次いで、「自己成長できる環境がある(50.5%)」「人事やリクルーターの対応が親切でフレンドリー(48.5%)」という結果になりました。※複数回答
※1.2020年12月発表「社会人エンジニアに聞く、企業の選び方調査」https://leverages.jp/wp-content/uploads/2020/12/d9c60c70caf8c3b8656632883cb9d401.pdf
②最も妥協できる企業選びの条件は「ネームバリュー」
エンジニアを目指す就活生が、企業選びで最も妥協できる条件で最も多かったのは「ネームバリュー(46.8%)」となり、次いで多かったのは「会社の規模(41.3%)となりました。※複数回答
社会人エンジニアを対象に調査をした、仕事選びで妥協できる条件の1位は「ネームバリュー(60.6%)」、2位は「会社の規模(53.7%)」と今回の調査結果と同様の傾向であることから*2、企業選びの妥協点において就活生と社会人で大きな乖離はないようです。
次いで、「勤務地(24.0%)」「ミッション・ビジョンへの共感(17.7%)」「残業時間(17.0%)」という結果になりました。※複数回答
③エンジニア志望学生の6割以上が、挑戦よりも安定を重視
エンジニアを志望する就活生のうち、「どちらかというと安定」を選んだ学生が全体の40.2%でした。全体の24.0%が「安定」を選んだことから、全体の半数以上である64.2%の学生が、企業選びにおいて挑戦よりも安定を重視することが明らかとなりました。
エンジニア志望学生が最も妥協できる企業選びの条件は「ネームバリュー(46.8%)」、次いで「会社の規模(53.7%)」であることから、知名度や会社規模に対して安定を求めているわけではないようです。
一方で、3人に1人の学生は挑戦を重要視することが分かりました。ITエンジニアとしてキャリアアップをしていくのであれば、技術力の向上が重要なポイントとなるため、挑戦環境で自身のスキルや経験を磨いていくことが、真の安定と言えるのかもしれません。
④就活開始時、最も困ったことは「自分にマッチする本当の企業の見分け方が分からない」
ITエンジニアとして就職活動を始める際に、困ったことや悩んだことで最も多かったのは「自分にマッチする本当の企業の見分け方が分からない(41.0%)」という結果になりました。次いで、「企業探しが難しい、探し方が分からない(38.5%)」「現状のプログラミングスキルで通過できる企業が分からない(25.9%)」と続きます。※複数回答
現在、就活ナビや求人媒体などWeb上で多数の就活情報を得ることができますが、膨大な情報の中から自分が欲しい情報を選択することに苦戦している就活生が多いようです。新卒入社でITエンジニアを目指す学生は、現役の社会人エンジニアやエージェントなど、専門知識を有する人にアドバイスをもらいながら就職活動を進めていくことが、キャリア形成における重要なポイントとなります。
<事業責任者中嶋からの一言>
今回の調査結果から、エンジニア志望の学生が企業選びで最も重要視するポイントは「職場の雰囲気」だと分かりました。また、エンジニア就活を進める上で多くの就活生が、自分にマッチした企業の見極めに苦戦していることが明らかとなりました。
現在、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、選考のオンライン化が進んだことで、就活生が企業の選考に参加する障壁が下がっています。情報収集がしやすくなった反面、大量の情報の中から、自分が欲しい情報を選定することが困難になっていることも事実です。
今後ITエンジニアを採用する企業は、個人のキャリア感や価値観に沿って学生が求める情報を適切に提示していくことが、採用成功への鍵になりそうです。
<調査概要>
調査対象:エンジニアを志望する2022年度卒、2023年度卒の学生746名
調査会社:レバテック株式会社、楽天インサイト株式会社(調査協力)
集計期間:2021年9月1日~2021年10月28日
調査方法:Webアンケート調査
有効回答数:746名(2022年度卒、2023年度卒)
レバテック株式会社
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