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2021.03.17

PRESS RELEASE

コロナ患者に直接関わる看護師の50%超が給与減【看護師の労働環境 実態調査】

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直接関わらない看護師も5割が給与減、3割が超過勤務増の厳しい状況

レバレジーズメディカルケア株式会社が運営する、看護業界に特化した人材サービス『看護のお仕事』(https://kango-oshigoto.jp/)は、看護師1722人に「新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けての労働環境に関する実態調査」を実施。同感染症の影響による看護師の給与の変化や業務の忙しさ、超過勤務の実態について調査しました。

調査全文はこちらからご覧いただけます。
https://kango-oshigoto.jp/media/article/3347/

■調査結果サマリー

  1. コロナ患者に直接関わる看護師の50%超が給与減。過酷な現実が浮き彫りに
  2. コロナで業務多忙になったと感じる看護師は約7割。コロナ患者に直接関わらない看護師も、6割超が忙しく
  3. 感染者が少ない地方で働く看護師も、半数以上がコロナの影響で業務多忙に
  4. コロナ患者に直接関わる看護師の6割、直接関わらない看護師も3割が超過勤務増

■調査概要
調査方法:Webアンケート
調査期間:2021年1月26日~2021年2月15日

1.コロナ患者に直接関わる看護師の50%超が給与減。最前線で戦う看護師たちの過酷な現実が浮き彫りに

新型コロナウィルス感染症拡大前(2020年2月以前)と比べ、給与(賞与を含む)に変化があったかについて、「10%~20%程度の減額」(24.0%)、続いて「10%未満の減額」(16.4%)、「30~40%程度の減額」(10.0%)「50%以上の減額」(3.0%)という結果になり、給与が減額した看護師の割合は、全体で53.5%と回答者の半数以上を占めました。一方、同感染症拡大前と比べ給与が増えたと答えた割合は、「10%未満の増額」8.2%をはじめ、全体で1割超(12.0%)に留まりました。

コロナ患者に直接関わる業務に従事する看護師のうち24.3%が「10%~20%程度の減額」、15.3%が「10%未満の減額」、8.5%が「30~40%程度の減額」と回答。「50%以上の減額」も2.3%となり、最前線で新型コロナウィルスと戦う看護師の半数以上が、給与減額という厳しい現実にさらされていることが明らかになりました。

一方、コロナ患者と直接関わる業務に従事しない看護師は、「10%~20%程度の減額」(23.9%)、続いて「10%未満の減額」(16.9%)、「30~40%程度の減額」(10.7%)となりました。
コロナ患者と直接関わる業務への従事の有無に関わらず、給与が減額した看護師が半数以上を占める結果となりました。

2.コロナで業務多忙になったと感じる看護師は約7割。コロナ患者に直接関わらない看護師も、6割超が忙しく

新型コロナウィルス感染症拡大前(2020年2月以前)と比べ業務が多忙になったか、については「強く感じる」35.0%、「やや感じる」34.5%となり、合わせて約7割(69.5%)に。「あまり感じない」「全く感じない」は3割(計30.5%)に留まりました。

コロナ患者に直接関わる業務に従事している看護師のうち、「強く感じる」が63.9%、「やや感じる」は23.2%となり、合わせて約9割(87.1%)を占めました。一方、直接関わる業務に従事していない看護師についても、「強く感じる」(27.1%)「やや感じる」(37.6%)が合わせて6割(64.7%)の結果に。コロナ患者に直接関わる業務への従事有無に関わらず、高い割合の看護師が新型コロナウィルスの影響により、業務が多忙になったと感じていることが分かりました。

コロナ患者に直接関わる業務に従事していない看護師が多忙になった理由

{感染予防対策業務による影響}
・「感染予防対策として来院患者に検温、問診を行っている。 設備清掃、消毒(患者一人診察ごと)に加え、患者が触れた物はすべてアルコール清拭し、次の使用に備えるなど、準備に時間と手間がかかっている 」(40代 中部地方 産婦人科クリニック勤務)

・「疑いのある患者も感染予防策を取らないといけない。転院先が限られる。感染症後の患者が退院できず、一般病棟まで溢れている」(30代 近畿地方 病院<急性期> 内科勤務)

{患者、スタッフの感染またはその疑いによる影響}
・「濃厚接触で休みを取る職員が増えた結果、人員不足となり、緊急事態宣言の影響もあって、有給を自由に使えなくなった」(40代 近畿地方 病院内科勤務)

・「利用者は発熱すると受診後に疑陽性扱いで施設に戻されて、隔離が必要になる。看護師が隔離や防護具の指示を介護士にすると、負担だと不満の声があがる」(20代   近畿地方 介護施設  勤務)
{院内や周辺病院のコロナ対応による影響}

・「有熱者及びコロナ陽性者病棟が作られたため、毎月2名の応援者を各病棟から出している。その結果スタッフ数が減り、毎日激務」(50代 関東地方 病院 地域包括ケア病棟 勤務)

・「他病院で受け入れていた患者が流れてくることで、入院患者数、オペ件数が増加。一方で転院がなかなか進まないため入院患者が減らない状況にある」(20代 関東地方  病院 整形外科勤務)

3.感染者が少ない地方で働く看護師も、半数以上がコロナの影響で業務多忙に

地方別に見ると、感染者数が多い東京都を含む関東地方では「強く感じる」(34.9%)と「やや感じる」(36.0%)で計7割(70.9%)を占めたほか、同割合は感染者数が少ないとされる東北地方でも6割(64.5%)、四国地方でも5割(54.8%)を上回りました。

4.コロナ患者に直接関わる看護師の6割、直接関わらない看護師も3割が超過勤務増

さらにコロナの影響で(同感染症拡大前の2020年2月以前と比べ)、実際に超過勤務が増えたと答えた看護師は、全体の4割近く(36.4%)に。

コロナ患者に直接関わる業務に従事する看護師のうち56.1%、同業務に従事しない看護師も31.1%が、同感染症拡大より超過勤務が増えたと回答しました。

地方別に見ると、超過勤務が増えたと感じる割合が高かったのは沖縄で56.3%。次に九州の41.7%、近畿の39.3%と続き、関東は36.0%に上りました。東北地方では34.2%、最も割合が低かった四国でも19.4%となり、全国的に看護師の超過勤務増加の動きが広がっていることが分かりました。

看護のお仕事(  https://kango-oshigoto.jp/ )はレバレジーズメディカルケア株式会社が運営する、看護業界に特化した人材紹介・派遣サービスです。「職場のリアルがわかる転職」をモットーに、事業所訪問を通して収集した病院情報の提供や面接対策など手厚いフォロー体制で全国の看護師の転職を強力にサポート。看護師の長期就業を目指し、入職前後のフォローを担当する専任チームを設置しています。看護紹介は47都道府県、看護派遣は1都2府11県に対応し、月間ユーザー数は25万人にのぼります。

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