未経験者の中途採用状況、採用担当者362人に調査
レバレジーズ株式会社が運営するフリーター・既卒・第二新卒向け就職支援サービス ハタラクティブ（ https://hataractive.jp/ ）は、中途採用を行う企業362社を対象に、「未経験者採用に関するアンケート」を実施。新型コロナウイルスの感染拡大により、採用計画の変更を迫られた企業も多いなか、未経験者の中途採用状況はどのような変化があったのか、企業の今後の採用動向について調査しました。
＜調査サマリー＞
1.未経験者採用のしやすさは、コロナ前後で「変化なし」
2.未経験者の採用経路は「ハローワーク」が最多
3.課題は「応募数」や「ターゲット以外の人材からの応募」
4.少なくとも半年以内には「未経験者の採用を増やす」見込み
１．未経験者採用のしやすさは、コロナ前後で「変化なし」
未経験者を中途採用している企業362社に、コロナ禍において未経験者の採用のしやすさに変化はあったか尋ねると、「変化は感じない」という回答が半数を占める結果に。従業員別に見ると、規模が大きいほど「採用しやすくなった」という回答傾向にあります。
新型コロナウイルス感染拡大以前と以後で、未経験者の中途採用数の変化を見ると、こちらも「変わらない」という回答が5割を超える結果となりました。上記の結果同様、企業規模が大きくなるほど「採用枠を増やした」割合が増えています。
２．未経験者の採用経路は「ハローワーク」が最多
未経験者の主な採用経路は、「ハローワーク」が58.8%、次いで求人サイトが56.6%と並ぶ結果となりました。
従業員規模別に見ると、次の表の通りです。従業員規模1～50人と規模1,001人以上で比較すると、1～50人規模の場合は、導入コストがかからない「ハローワーク」が約7割を占めています。これに対し、1,001人以上の規模の場合、「ハローワーク」は38.4%。「求人サイト」や「自社ホームページ」を主軸に、「人材紹介」や「リファラル」、「ダイレクトリクルーティング」など、さまざまな手法で採用を行っていることがわかります。
３．課題は「応募数」や「ターゲット以外の人材からの応募」
未経験者の採用で課題に感じていることを尋ねると、「応募者が少ない（23.2%）」がもっとも多く、「応募は集まるものの、ターゲット人材からの応募獲得が難しい（22.4%）」という回答が続いています。
未経験者採用のメリットは、「異業種の経験を活かしてもらえる（17.7%）」に次いで、「応募数が増やせる（17.4%）」が上位に。
企業は経験者だけでなく未経験者にまで採用ターゲットを拡げることで応募数を増やせると考えているものの、実際に採用となると応募数を上手く獲得できず、採りたい人材にも出会えていないことが伺えます。
企業が選考で重視している点としては、「コミュニケーション力（57.2%）」「人柄（56.1）」が上位に挙がっています。ほかにも「協調性」や「柔軟性・素直さ」など、すぐに企業風土や業務に馴染むために必要なスキルが多く求められていることがわかります。
４．少なくとも半年以内には「未経験者の採用を増やす」見込み
今後の未経験者の中途採用数に関しては、「未経験者の中途採用数は変わらない」という回答が大半。ただ、採用枠を「減らす」という回答は10％を切っており、コロナ禍の影響が未経験者採用にマイナスな影響を与えていないことが読み取れます。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により一時的に業績が落ち込んだ企業は多いですが、現在では持ち直している企業も多いでしょう。未経験者の採用数を増やすと回答した企業に対し、コロナの影響軽減がどの程度採用に関係しているか尋ねると、約6割の企業が「採用数に関係している」と回答しています。
採用数を増やすと回答した企業に、いつ頃増やす予定かを尋ねると、「1～2ヶ月後」が47.1%、「3～5ヶ月後」が23.0%と、多くの企業が半年以内には未経験者採用を強化する考えを示しています。
2020年より企業の経営環境は変化が迫られましたが、採用状況を見るとコロナの影響下でも変わらず、多くの企業が未経験者採用を続けているようです。半年以内に採用数を増やす企業もいることから、コロナ終息後は未経験者採用数の増加に期待できそうです。
＜調査概要＞
調査対象：未経験者採用を行う企業の中途採用担当者
調査時期：2021年8月24日〜8月26日
調査会社：株式会社インテージ
回答者数：362人
引用・転載時のクレジット表記：「ハタラクティブ調査」
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